多重債務に陥らないように

多重債務をする原因とは

一般的に考えて、最初から多重債務の可能性を視野に入れる人はほぼ居ないでしょう。
大体は1社目が借入限度額に達したり、現時点での予算では足りなくなったからこそ他で借りてしまうのです。

 

精神的な原因でいうと、借金に対する慣れです。
あくまで借金は緊急手段であり一時しのぎなのですが、慣れてしまうと借金を前提とした金銭感覚になってしまいます。
切り詰めるところでも甘くなり、足りなくなったら借りたらいいという考えが頭にインプットされてしまうのです。

 

確かに現金的には増えていますが、利息を含めて多めに返済しなければいけないので、むしろ借り入れ前より財政は厳しくなっています。
勿論借りた当初は言われるまでもないのですが、借金前提で生活しているとこれを忘れてしまうのです。
感覚的には、【収入20万円+借金10万円=現金30万円】と考えます。
財布の中身的には間違っていませんが、正しい計算式は【収入20万円−借金十万円=現金10万円(+利息分)】になります。
このプラスとマイナスを勘違いするのが、多重債務の第一歩です。
借りたお金はあくまでも借金であり、自分のお金ではありません。

 

特に多重債務でこの計算式をあてはめると、殆どは収入分より借入額の方が大きくなり、毎月マイナスになっています。
ただし財布には現金が残っているので、それを自覚できないのです。

 

6 多重債務でもお金をまた借りたいと思うのはもうよしましょう

 

まず前提として、どんな事情であれ借金という手段に頼らなくてはいけなくなった以上、金銭管理が甘かったという事なのです。
借金というのは足りない現実を少し先延ばしにしているだけで、総額で考えるとマイナスにさらにマイナスを付け足す行為です。

 

お金が足りない時はどうしても慌てるので冷静に考えられなくなりますが、融資成功で助かった訳ではありません。
むしろそれまで以上に収入を伸ばさなければ破綻する一歩目であり、安心するより後悔した方が感覚的には正しいのです。
助かったと感じるより、ついにやってしまったと思いましょう。

 

逆に言うと、ここで借金をして安心するタイプの方は、そもそもお金を借りるという手段に向いていません。
お金をさらに減らした事に気付いていない証拠であり、同様のピンチに陥った際に抵抗なく借金に手を出してしまいます。
そして人によっては借金への抵抗が完全になくなり、多重債務に陥るのです。

 

そして例外はありますが、多重債務になった時点で返済という意味では詰んでいます。
自転車操業にせよ突然の出費にせよ、1社目の返済が可能なら返済後に改めて追加で借り入れています。
返せないor借りれないからこそ、2社目という選択肢を考えます。
つまり2社目に突入した時点で、返済能力など無いに等しいのです。

 

勿論その先に待っているものなど破滅しかなく、結局は債務整理で社会的信用と引き換えに借金を無くすことになります。
殆どの方は社会的信用に加え人間関係も失っていて、借金前より全てが悪くなっています。
お金に苦しんでいる時はそれがあまりに大きすぎて他の事に気が回りませんが、債務整理後に落ち着いてからある日突然気付くのです。

 

ああ、借金は無くなったけど無くしてはいけないものまで無くなった…。

 

多重債務で得られるものなど、何もありません。
返済に追われる時間と大切な人との縁が失われるだけで、どちらも取り返しがつかないのです。